代表者：西川扇藏（宗家）  |
| 代表者：西川喜洲（正派） |
| 代表者：西川右近（名古屋派） |
| 代表者：西川左近（鯉風派） |
西川流
【にしかわ】
最も伝統のある流派の一つ。江戸時代、江戸の西川仙藏（にしかわ・せんぞう）が能の囃子方（はやしかた）から歌舞伎の鳴物（なりもの）師となり、その後、振付師となって西川流を創始し、二代目の西川扇藏（にしかわ・せんぞう）が確立した。四代目は、三代目藤間勘兵衛（ふじま・かんべえ）の門弟藤間勘助が西川扇藏を嗣ぎ、その門弟の西川鯉三郎（にしかわ・こいざぶろう）は名古屋西川流を興し、同門弟西川芳次郎は花柳寿輔（はなやぎ・じゅすけ）と改名して花柳（はなやぎ）流を興し、同門弟西川国助は七々扇（ななおうぎ）流を興した。その後、慶応三年に、二代目藤間勘右衛門が六代目西川扇藏を襲名したが明治四年（1871）に藤間勘右衛門に復した。その後、大正に入ってからは、大正五年（1916）八月、二代目西川喜舞の門弟西川喜代春が西川喜洲（にしかわ・きしゅう）となって正派西川流を興した。すなわち、この流派から花柳流・七々扇流などの分派が生じ、また同じ西川流でも、名古屋派（西川鯉三郎）・正派（西川喜洲）が分離して、現在、西川流には少なくとも三派が存在する。さらに、名古屋派内でも分離の様相を見せ、西川右近（にしかわ・うこん）と西川左近（にしかわ・さこん）が家元の座を争っているようである。西川流の中で最も伝統のある（古来よりの伝統を引き継いでいる）本流は、西川扇藏十世（人間国宝）を宗家・家元とする西川流（宗家）である。
| 代表者：西川扇藏（宗家） |
| 代表者：西川喜洲（正派） |
| 代表者：西川右近（名古屋派） |
| 代表者：西川左近（鯉風派） |
藤間流
花柳流
七々扇流
赤堀流
音羽流
川口流
工藤流
新西川流
西ｱ流
花川流
林流
水尾流
